自分らしい未来をデザインする方法

10 Fields Factory株式会社CEO 市川裕 × 10 Fields Factory株式会社CHO 西山香織

ライフキャリア著者 千葉智之 × フリーアナウンサー 岸則子


千葉

キャリア=人生にしないと、自分のキャリアが全部カバーできない。キャリアの範囲を広げないといけない。自分が当たり前だと思ったことが、それすごいですねとなるわけですよ。そこで初めて気付く。1人でやっていたり、そういう環境にいないとそれは気付けないですよね。

西山

キャリアデザインTV、このYouTubeチャンネルはお仕事、キャリア、転職など社会に有益な情報をお届けする番組です。ぜひみなさんチャンネル登録お願いいたします。

市川

お願いします。

西山

今回はですね素敵なゲストの方をお迎えしておりますので、早速ご紹介していきたいと思います。まず「ライフキャリア」の著者であります千葉智之さんです。お願いいたします。

千葉

よろしくお願いします。

西山

そしてフリーアナウンサーでいらっしゃいます岸則子さんです。お願いいたします。

よろしくお願いします。


ビジネスパーソン向けの40代、50代へのメッセージ

西山

では、今回は「ライフキャリア」という本が4月26日に発売されまして。この本の主なターゲット層は40代、50代の団塊ジュニア世代の方々になりますので、こういった方々に向けたメッセージ、そういったものを皆さんにお話をお伺いできればいいなと考えております。では、こちらの本なんですけどもターゲットの層がビジネスパーソン向けの40、50代の方でいらっしゃるということで、ちょうど皆さんの年代でいらっしゃるということなんですけれども。40、50代、人生今100年時代と言われまして折り返し地点に来ているなかで、人生をどういう風にしていったら良いのかというところを皆さんと一緒に考えていきたいなと思っております。まず、千葉さんにお伺いしたいのですけれども、先ほどお話ししました人生100年時代、人生折り返し地点ということですけれども、今50代の方は仕事であったりとか、将来の人生をどういう風にしていこうかなという悩みを持ってらっしゃる方が非常に多いと思うんですけども。こういった方々に向けてどんな事をしたら良いのかお伺いできますか?

千葉

前の回でも話したんですけど、100年時代と言っても最近ですよ言われ始めたのは。僕らは80年時代と言われながらずっと来ているので。急に100年時代で50代折り返しですとか言われているわけです。「えー?折り返し?」みたいな。どうしたら良いか分からないというのが正直なところかなと思います。僕らの年代でも特にサラリーマンの方。会社に入って割と長い間同じ会社に勤めている方ほど、どちらかというとキャリアの舵を会社に取ってもらっていた。その中で自分たちがどう上手く働くかということをメインに考えていた層が、急に自分で舵を取ってねと言われているわけなので、180度違うじゃないですか。どうしたら良いか分からないというところに、こういう風に考えたら良いかもしれませんよというヒントを本にまとめたんですね。1番大きいのはさっき言った自分で舵を取るということは、会社だけでは足りないんですね。キャリア=会社ではなくて、キャリア=人生にしないと自分のキャリアが全部カバーできない。だから1番の大きな意識転換はキャリアの範囲を広げないといけない。僕らの世代は無意識に会社=キャリアなんですよ。意識せずに無意識にインストールされている。キャリアのOSがワークキャリアになっているんですよ。これをライフキャリアに入れ替えないといけないんですね。無意識のものを入れ替えるのはすごく難しいんですよ。だって意識していないんですから。無意識のものを変えるためには、意識的に繰り返さないといけない。本のワークシートとかを使いながら、キャリアを考えるときに広げて考えるというのを訓練することをまずやらないといけない。意識的に繰り返していくと、あるタイミングで意識しなくてもできるようになる。意識転換をしなければいけないのは、多分僕らの年代では1番難しいですけれど、やらないといけない事かなという感じですかね。

市川

50代の人は絶対に読んだ方が良いですよ、まじで。僕はもう起業して雇う側ではあるんですけれど、今かおりんの力を借りて大手を勤めあげた方に来てもらってるんですけど、受け皿が結構ないんですよ、その世代。今まで年収1,000万あった人たちが嘱託という形でいきなり年収が下がって、今まで上でやっていたのが部下の下につくみたいな感じの状況が本当にたくさんあって。リストラ対象になっている。すごくモヤモヤしているわけじゃないですか。そういう人たちを見ている50代がいるわけじゃないですか。昇級していくなかで、競争に負けた人たちは答え探しが今本当のない状況のなかで、これを読んだときに「ここに答えがあった」と本当にすごく思って。これを50代の人はやっぱりしっかり見て、この10年どういう風に会社で過ごすべきなのかなというのは、ここに答えがあるなと感銘を受けました。絶対に50代は見るべき。

これから人生の支柱になりそうですよね。心の支えというか。

千葉

1番の不安の大元は会社が舵を取っているということなんですよ。アンコントローラブルだから不安になるんですよ。自分が舵を取ってたら船が小さくても、自分で動かせるので。そういう不安はないわけですよ。会社だといつリストラに遭うかもしれない、いつ異動になるかもしれないのが分からないんですよ。これは確かに不安要素なんですね。なのでとにかく自分で舵を取ろうとしたときに、自分でデザインしないといけないので。さっき言ったように意識を転換しないといけないのがまずはやらないといけないことかなと思います。

市川

僕らの時代は大船に乗ろうみたいな世代だったよね。自分たちで舵は取らないけど誰か取ってくれるよみたいな。

千葉

舵を取らないから死んじゃうわけですよ、変な船に乗ると。だからなるべく大きくて安全なところに行った方が良いよねだったんですけど。今自分で舵を取るとなると、舵を取るスキルの方が大事だという話。

50代は非常に自信がない?

西山

この本の中にも50代の方は、非常に自信がないという言葉が私には正直刺さったという言い方が失礼なんですけど。やはり今千葉さんがお話いただいてましたように、会社に全て任せてしまってる、委ねてしまっているというところで将来いきなり人生100年時代になりました、折り返し地点ですよみたいな事を急にメディアが発信されて、自分が将来どうなっていくの?というのが急に不安に陥ってしまって。そんなときに自分の人生はどうなっていくのか分からないという絶望になってしまって。

千葉

一方で不安になるんですけど、自信もないんですけど、ちゃんと何十年も一線で働いてきた人には必ずちゃんとしたキャリアの資産があるんですよ。社内にいると当たり前だから。「別に大したことないですよ」とみんな言うんですけど、他の人から見たら全然それはその業界の長年働かないと身に付かない、すごく価値あるスキルというのを必ず持ってるんです。なので、それをまず認識するところからやる。長年同じ環境でやり続けると、分からなくなってしまう。なのでそういうところも研修にしたんです。全然違う環境の人たちと、グループでディスカッションしたり、シェアしたりするんですけど。そうすると、自分が当たり前だと思ったことが、他の業界の人から見たら「それすごいですね」となるわけです。そこで初めて気付く。社内で言われることはないです。「やるのが当たり前でしょ」となるんですけど、全然違う業界とか全然違う立場の人から見ると、「それはすごいですね」と言われて初めて自分のキャリア資産というものに気付くんですよ。だから自信を持って欲しい。

でもこの本の中でも主人公の秋山さんはまさにそうで。自信がなかったけど、色々な方とお話をするなかでこれが自分の資産だったんだというのに気付いて。そこからちょっと人生が変わっていかれましたよね。

千葉

そうですね。

そこの発見は大きいなと思いました。

千葉

小さな成功体験を積み重ねていくという。初めは小さい業界みたいなところから、だんだん気付いていってだんだん大きなことをやっていくみたいな。そういうきっかけが同じ家と会社の往復をしているだけだと、多分なかなか新しいきっかけは出てこないので。そういうところは外に出るとか、誰かについていくとかというのは意識的にやっても良いかなと思います。

市川

意識して会社生活を送るのと、してないのとではかなりスキルに差がついて来るよね。

千葉

40代後半~50代は先が見える、すごくリアルに。「ここら辺までだな」みたいな。見えたときに目標失うじゃないですか。だからモチベーションが下がるんですよ。それを拠り所に頑張ってきたのに、これがもうなくなっちゃう。そうするとやる気が落ちるんだけど、家のローンもあるし子どもの学費もかかるから「そんな簡単に辞められないよね」と言って燻りながらぶらさがるというのが1番良くないです。時間がもったいないし、本人も辛いじゃないですか。それだとやっぱり満員電車で暗い顔して乗るみたいな感じになるから。そういうのを見ると子どもたちも「仕事は辛そうだな」と見えてしまうじゃないですか。だからやはりその状態からさっき言った意識転換をして「そうじゃないんだ」「会社というのは自分のキャリア資産を貯める手段なんだ」というのを思ったときにさっき言ったようにすごく恵まれた環境になる。外に出たら決してアクセスできない情報とか、外に出たらたくさんお金がかかる研修とか、社内にいれば無料でかつ給料もらいながらやってもらえるわけだから。自分が今後やりたいと思っているものに足りないキャリア資産は何か分かったら、「これをこの会社の中で貯めていこう」となったらぶら下がるとかじゃなくて、やる気になるじゃないですか。そうなってもらうと僕ら団塊ジュニアは1番数が多いので、多分日本は元気になるんですよ。今そこの人たちが結構仕事辛いという感じになってるんです。

キャリアを考える最終ゴールは幸せになるため

西山

私は20代ですけれども、影響というか仕事は辛いものなんだというちょっとした洗脳じゃないですけども。そういったことが20代にも来ているかなというのはあるかなと。

千葉

楽しそうに働いている大人を見た方がいいでしょ?この本の中で大発見が1つあって。今日初めて話すんですけど。結局、何のためにキャリアを考えるんですか?となったときに幸せになるためですよね。お金を稼ぐためとか出世するためじゃなくて、それは手段であって、最終ゴールは幸せになるため。楽しく生き生きと働くためじゃないですか。幸せになるようなキャリアデザインをした方が良いと言ったときに、僕は何を発見したかというと、幸せというのは何と相関性があるかと言うと自己決定権なんですよ。研究結果があって。自己決定というのは自分で決めて自分でその仕事をやるというような。ここで言うと創造レベルの仕事ですね。やらされ仕事ではなくて、自分で考えて自分で決める、自分でやるという仕事のレベルのことを自己決定権があるじゃないですか。右側の特技は好きでやっていることだから、自己決定の塊なんですよ。自分で決めてるから。結局、自己決定権が広ければ広いほど幸せになれるという。図で言うとこうなんですけど、赤で囲っているこの領域が自己決定権が高いんですよ。ということは幸せになるためには、ここの割合を増やせば増やすほど楽しく働けるんですよ。だから多分皆さんのまわりで楽しそうに働いている人は、自分で決めている人は多いでしょ?やらされ仕事100%で楽しそうな人はいないでしょ。

西山

見たことないです。

千葉

ここを増やしていけば、お金とかいうものを超えて、楽しそうにやれるんです。よく大学とかで話すと学生によくアンケートとかで「すごく楽しそうに仕事をされていますね」とたくさん書かれるのは、ここがめちゃくちゃ広いんですよ。逆に言うと僕は今右と左が融合しているので、プライベートのライフワークでやりたいことを会社で部署立ち上げてやっているから。融合しているんですよ。だからとても楽しそうに見えるんだろうなと思って。なのでみなさんもどうやったらここの割合が増えるのかを考えて、キャリア設計をしていくという。ここになるためには足りないものはこれだから、だから会社でこれに繋がるような仕事をやらせてもらうとかやると楽しくなる。willに繋がる話かもしれないです。

市川

まさにその部分、俺ドッグイヤーしている。ともはやっぱり学生のときから地でいっているんですね。型にはまらずに。そのとき俺が代表していて決めるじゃん、全然従ってくれない。自分が良いと思ったものを本当に突き進んでいくね。

千葉

若かった。

市川

そういった意味ではそこが楽しいということを、地でいってたよね学生時代から。それを今実現できている会社があるのも素晴らしいよね。なかなかそれをやろうと思ってもできない環境もあると思うから、こういった環境も必要だと思うんだけど。今いる会社はそういうのが実現できる会社?

千葉

そうですね。それもあるし、この図で言うと、上に上げないといけないんですよ。だから、やらされ仕事のレベル感なのに文句を言っていてもしょうがない。上の部分をこれビジネス創造資産と言ってますけど、自分で1つの仕事を作れるようなレベル感にならないと、そもそもここに繋がらないんです。だから若いうちは、図でも書いているんですけど、本当にこれだと思っていて。20代はワーク100%でも良いと思ってるんです。なぜかというと左下だから、さっきの図でいうと。まだまだ創造レベルに入ってないうちに、よそ見してみてもしょうがないので。ベースができた後にだんだんとライフキャリア的な広めて考えるという風にした方がいいんじゃないかなとすごく思います。

人生を家に例えたら、基礎部分がないことには。

千葉

基礎がないとグラグラしちゃう。

自分のキャリアを積んでも実現できず環境のせいにする人の解決方法

市川

企業を離れた随分経つんだけど、結構環境のせいにしちゃう人もいるじゃん。自分のキャリア積んでも実現できないみたいな。こういったものの解決は、とも的にはどういう風に見ているの?

千葉

他責ということですよねそれ?うちの会社とかだったら、結構1 on 1とかで言ってもらえるんですよ、周りから。だけどなかなか1人でやっていたり、そういう環境にいないとそれは気づけないですよね。ただその状態だと伸びない。さっきの表で言うと、上に行けないことを他人のせいにするという状態なので、成長がないんですよね。

市川

仕事上で実現できなくても、プライベートで実現していくと融合していくよという感じかな?

千葉

そうですね。環境か人を変えるかしかないので。付き合う人を変えるとか、自分がいる環境を変えることでしか。多分同じ環境で同じ生活をしていて、急にある日天から降りてくるというのはあんまりないので。何らかの変化をしないと気づけない気がしますね。プライベートで普段交わらない人たちと話すみたいなのもすごい良いんじゃないかな。

市川

1社目が結構どっちかというとそういう会社だった?あんまり身動き取れない会社だったけど、プライベートでめちゃくちゃネットーワーク作ってたもんね。

千葉

僕が良かったのは結構最後、仕事に飽きて燻ってたんですよ。そのときにその気持ちを内側に溜めなかったんですよ。じゃあ自分で外で色々やってみようと外に出て、かつそのときにGLOBISというビジネススクールに行ったのがすごく良かったんですよ。GLOBISは自腹で休みの日に勉強しに来るような人たちの集まりなので、刺激を受けるじゃないですか。脱線するんですけど、鹿島建設はめっちゃ良い会社なので、辞める人がいないんですよ。今だに同期がほとんど残っているような。なので僕も仕事にちょっと飽きちゃったんだけど、なまじ良い会社だからなかなか転職できないという。どこに行っても給料は下がるし、良い会社だから転職ができないという堂々巡りをずっとしていた。GLOBISに行ったときにソニーみたいな会社にいる人が10人とかのベンチャ-にがんがん転職するんですよ。なぜかと言うと、GLOBISで習ったMBAの色々な知識が大きい会社だとあまり実行できないんですよ。若いとそんな裁量権もないから。だけど自分でやりたくなったら「そういうことができるところに行こう」となってバンバン転職するんですよ。それを見ていて、僕の隣で身近な人がバンジージャンプで飛んでるみたいな感じなんですよ。ネットとかで探していても、あまりリアリティがないから踏み切れないけど、一緒に営業していた仲良い人たちがバンバン、バンジージャンプを飛んでて、死にはしないというのを身近で見ているから。なので僕も31歳で全然、異業種・異職種のこのゼネコン、工事現場で酒盛りとかをしていた俺がメディア企業に転職するということができたんですよ。それはすごい環境の変化があったから、縁があったかもしれないですね。

市川

味の素を僕も辞めるときすごい勇気いったもんね。下手に良い会社に入ってしまうと転職も起業もなかなかやりにくい。

千葉

あの当時は特に。20年くらい前で1回でたらもう2度と戻れない感じだし。

市川

調査入ったもんね。パワハラがあったんじゃないかとか。みんなにヒアリングあって、迷惑かけちゃったんだけど。覚悟を決めたのは本当に「マクドナルドで働いても良いや」「失敗したらそうしよう」くらいの覚悟がないと戻れないなと思ったので。

千葉

転職してみたら大したことはない、別にという。

市川

50代向けだよね。燻っている人今多いからね。

千葉

ただ、やっぱりアドバイスというか本にも書きましたけど、だからといっていきなり会社を辞めて起業するなんてとてもリスクあるじゃないですか。しかも、ちょっと無理なんですよ。なぜかというと大きな会社にいるほど分業化が進むので、一部の仕事しかしないケースが多いじゃないですか。僕らは超高性能だけど、その会社にフィットした部品なんですよ。ということは、部品だからこの部品だけでビジネスはできないんです。装置の中の一部だから。だから転職するときもこの部品がピッタリ合う会社、装置を見つけないといけないし、うまく見つかっても、もっと若い部品がでてくるから結構辛いじゃないですか。だからいきなり起業とかはもちろんおすすめしないので。会社という良い保険があるうちに、サイドで実験をすれば良いと思うんですよ。何億稼ぐようなビジネスを作る必要はないわけですよ。例えば年金と退職金と+α 月5万でも10万でも自分の看板で稼げるというものが1個あるだけで全然違うじゃないですか。なのでそういうものが50歳くらいから実験的にかつやらされ仕事ではなくて、自分の好きなものをベースとした何かをもし1個でも作られれば、全然違うので。それをやりましょう。だから会社にいるうちにやりましょうねみたいな話です。

西山

今すぐに起業しなさいという話ではなくて、今実際に働いている会社の中でできることというのがこの本の中身ですね。

千葉

さっき言ったように、会社の見方も変えたら会社の中のモチベーションも上がるし。そこで蓄積したスキルを使って今言ったようにサイドで実験すればいいんです。自分の本業のスキルも上手く活用した中で、小さくても自分の好きなパーソナルビジネスを10年かけて作ればいいみたいな。できそうじゃないですか?それだったら。というのをぜひみんなでやると、1個あると違うんですよ。不安の原因はさっき言いましたけど、会社に委ねているからアンコントローラブルなんですよ。1番の不安の大元なので。これをまずなくすというのが1番大事かもしれない。

市川

いいなと思ったのが、一般的には自分のプライベートでやることと、仕事がリンクしてないイメージがあるけど、この本を読んでいるとかなりリンクするなと。そこを頑張ることで仕事に絶対に成果でるし、仕事でやっていることがプライベートでも活きるし。すごく新しい聞くとすごく腑に落ちる。でも、読むまでは分からなかったというのがすごく感銘を受けた。

千葉

それはキャリア間がワークキャリアに閉じていたからなんですよ。だからプライベートと繋げるなんて考えたこともない。時代は変わっているので、YouTuberとかまさにそうじゃないですか。自分の特技みたいなものを、映像にしてマネタイズしている。かなり時代が違う。

AIは50代にとって大チャンス

市川

僕が起業したときは、1人でできない領域が多かった。例えばWeb作るのもディレクターがいてどうこうということで。今の時代1人でもう動画も作れたりするし、色々なことができるようになっているからこそ会社を設立したあとのキャリアは1人ですごく幅広くできるビジネス作りは絶対できると思うから。本当のそういう準備を10年かけたら十分なので。そんなにいらないくらいだから。そういうことを知るだけでも価値があるなと。

千葉

50代とか大チャンスで、実は。僕はITなので最近話題の生成AI・ChatGPTがあるじゃないですか。AIは50代にとって大チャンスなんですよ。なぜかと言うと、これまでのイノベーションは基本的にできる人が更に伸びるというそういうものばかりだったんですよ。できる人がそれを身に付けてもっと出来るようになる。下の人には難しすぎてできないみたいな。どんどん差が開くというイノベーションがずっと続いていたんですよ。生成AIはすごい簡単な命令をぽろっと打てば普通にやろうと思ったらめっちゃ難しいことが、誰でもできるようになるというクリエイティブな民主化なので。下があがるんですよ、グワっと。上の人はそんなに上がらない。ということは今までITは若い人が得意で、50代ちょっと辛いよねというおじさんたちも、少し頑張ってAI系のベーシックレベルを身に付けたら、グッと縮まるんですよ。縮まってくると何が価値を生むかというと、AIにはできない例えば人間関係の機微とか、マネジメント能力とかそういうものに価値が出てくるんですよ。これは色々経験を重ねた50代の得意とするところじゃないですか。だから実は時代的にはすごい大チャンスなんです。力説しているんですけどいつも。

西山

自信になると思います。

千葉

AIがどんどん進化しているので、毎月のように何年に1度みたいな進化が起こっているから、相当時代が進むと思うんですよ。最終的にはあまりそういうところで差がつかなくなるから。僕ら年代の人間力的なものはすごい価値になる。

西山

では、今回は「ライフキャリア」の著者の千葉さんと、岸さんに色々とお話をお伺いしまして皆さんのターゲット層であります40代、50代の方々に向けたメッセージになっておりますのでぜひみなさんYouTubeを見ていただきまして実際に自分でワークをしていただきたいなと思います。今回千葉さんと岸さんにお集まりいただきました。ありがとうございました。