学生時代にしておくべきキャリア形成のポイント

10 Fields Factory株式会社CEO 市川裕 × 10 Fields Factory株式会社CHO 西山香織

ライフキャリア著者 千葉智之 × フリーアナウンサー 岸則子


学校とサークルというのは全く違うフィールドでしたけど、勉強させてもらう種があったというところ。

千葉

ちゃんとした会社に入ってそこでベースの能力をつけるというのは、今でもやった方がいいかな。社内にいると快く受けてくれる。社外だと多分話も聞いてもらえない。


20代、30代、若い方、学生向けにライフキャリアを見据えた企業選びとは

キャリアデザインTVをご覧いただきありがとうございます。ここからは4人でトークを展開していこうと思います。まず最初にご紹介するのが「ライフキャリア」の著者、千葉智之さんです。よろしくお願いします。

千葉

よろしくお願いします。

そしてお二方。10 Fields FactoryのCEO市川さんです。そして10 Fields Factory株式会社CHO最高人事責任者の西山香織さんです。よろしくお願いします。

西山

お願いいたします。

今日はこの「ライフキャリア」の本を基にお話を伺っていこうと思います。なかでも今回は20代、30代、若い方、学生向けにライフキャリアを見据えた企業選びなどのお話を伺っていこうと思います。学生時代ですけれども、3名は同じサークルで色々な濃い時間を共にしてきましたよね。

千葉

30年前だよ。

30年前、恐ろしい。私達にも西山さんのような20代の時代があったということですよ。これまで経験を積み重ねてきたなかで、学生時代こういう風にしておけば良かったなとか、こういう経験をしたなというお話を特に深掘りして伺っていきたいと思います。学生時代ですけどまず千葉さんからどんな学生時代を過ごして来ましたか?

千葉

よく知ってると思うんですけど、3人同じ企画サークルで僕と市川さんは同じ大学の先輩と後輩。のりちゃんは女子大学。インカレサークルで一緒になったんですね。授業出てないけど学校には行っていたタイプ。談話室ってところがあって、そこに1日中いて授業には出ないっていう。なぜ残りの何十mが行けないのか。ただ、サークルが1番楽しくてすごい一生懸命やっていましたね。なのでさっき言ったように自分達で色々なイベントやって稼いだお金で事務所を借りて。30年前なのでFaxを置き、ワープロで原稿を作り、写真をフィルムで撮ってフリーペーパー作ってたんですよ手作りで。というのを本当にやっていて、結構その経験が今に活きているので悔いはない。あんまり勉強をしてないのはありますけど、一応卒業できたので悔いはなく、すごくいい大学生活だったなと。

西山

インカレサークルは1回生から入られてたんですか?

千葉

そう、1年~4年で。3年生の時に代表になるんですけど、市川さんが僕の前の代表で、僕が次の代表。代表なので責任を持たないといけないじゃないですか。ちゃんとこう企画とか収支というのをこれで営業とかも行ってた。社会人さながらの。

市川

みんな営業とか行かない。ともが一番行ってたよ営業。

千葉

ボランティアだからね。給料ゼロで100万くらいの広告費を取ってました。すごいよね。旅行会社とか飲料メーカーとか。大学生がいっぱい見ますとか適当なこといって広告もらって、フリーペーパー作ってというのをやっていたので。本当にすごい良い経験だった。

市川

のりちゃんから見てどんな感じだったの、ともは?

私が1年生の時の3年生で代表だったので、田舎から広島にでてきて右も左も分からないなかで輝いて見えました。

千葉

頭じゃなくて?

いやいや。

市川

その頃は髪あったから大丈夫だよ。

本当に喋ることとか、やっている行動とかを今までの高校時代とは全く違うものなので、新しいモデルを見るという感じで「こうなりたい」「ああなりたい」という風に思ってました。

西山

まさにカリスマ。

そんな感じでした。営業取っていただいて世代をバトンタッチした時に、別の日とが営業行ったんですけど大手の企業に広告出していただけたのでお金をいただきに来ました、と借金取りのようなことをしていました。でもそれを就職活動の時に自己PRに書いて、結果それで受かったのですごく役に立ったなと思いました。市川さんはどうでした?

市川

そうだね。俺はあんまり営業行ってなかったから。行かせる側。

西山

マネジメントされてたんですよね。

千葉

悪いやつ。

市川

ともみたいな子に動いてもらわないといけないじゃん。だから自分より力量のある子に動いてもらわないといけないからすごい悩んでいて、その時に初めてビジネス書を手に取ったというか。初めて人を動かしたくて、中身は全然そういう本じゃないんだけど。あの時からビジネスに興味を持ったという感じかな。

そう考えると学校とサークルは全く違うフィールドでしたけど、社会について勉強させてもらういっぱい種があったというところでしたよね。今あそこから30年くらい経験を経て、体験を色々なことをして千葉さんだったら今もし22歳とか23歳に戻って就職活動しますよってなったとき、どういう風に会社選びをする、こういう経験をしておきたいなという風に考えますか?

千葉

今より多分起業とかを考えるでしょうね。昔はその選択肢がなかったというか。どんだけ大きい会社に入るかみたいな感じだったので、全然選択肢なかったけど。今は環境が違う。Fax、ワープロの世界じゃないから。個人がスマホ1台で何でも出来ちゃうので。自分でビジネスを何か作るっていうのは選択肢として絶対に入ってるかな。ただ、伝えたいのは会社に入って得られたこともめちゃくちゃ大きいので。ただ20代のうちは自分でやるのも良いんだけど、ちゃんとした会社に入って、そこでベースの能力をつけるというのは今でもやった方がいいかな。

そこは私自身も同感です。入ることによって先輩たちから色々なノウハウを教えてもらったりとか、アドバイスしてもらえるので。お金を払わず給料をいただいて。

市川

給料をもらいながら学べるんだもんね。

そこは会社に入らないことには学べないので。大きかったなと思います。フリーランスになったり起業しても続けて勉強していかないことにはというのもありますね。

千葉

本の中にも書いたんですけど、会社の中にいると気付かないんですよ。自分がどれだけ恵まれた立場か。一歩出ると、それまで当たり前だと思っていた部分が一切使えなくなるんですね。研修1つとっても会社はすごいお金を払って、給料を払う時間帯に受けさせるみたいな。あとやっぱり大きいのは人のネットワークで、社内にいるとこれについて聞かせてくださいとか他の部署の人とかにお願いしても快く受けてくれるんですけど、社外だと多分話も聞いてくれない。これは会社が大きくなるほどチャンスも多いので。良い意味で会社を使う意識を持っておくべきかなと。

市川

改めてこの本を読んで俺も大学を出て、就職して7年働いて起業したんだけれども、あのときは確かに起業の選択肢はあんまりなかったんだけど、起業してても上手くいってなかったかな。ランクの1~5までのやつあるじゃん。お金もらいながらここまで出来るもんね。ここまで行かないと起業って難しい。これをお金をもらいながら学べるっていうのは就職しないとなかなか難しいのかなという。

千葉

一人前にしてもらえるというね。お金をもらいながら。

そして横の繋がりもそこで出来て、もしかすると社外の横の繋がりも出来るかもしれないし。そこは財産になりますしね。そういうところはあるなと思いますね。

市川

ともは学生のときに暴走しまくりだからね。あのまま起業してたらどうなってたんだろう。ノーコントロールよ。

誰もできない。

市川

やっぱり社会で仕事を学んで、ベースを作ったからこその上にビジネスが乗っかってくるというか。

千葉

今振り返ってみると、あの当時って目の前の世界の一部しか見えてない。今やっぱり全体を一応俯瞰してその中のここだねって分かるから。その状態でいくと結構辛かった。周りが見えてない。こここだけでやるとどっか落ちちゃう。絶対にあったと思うので。

入社して17日間で企業説明した西山さんの学生時代

逆に若い世代の西山さんにお話を伺いたいのが、今回このチャンスをいただいてYouTubeも見させていただいたんですけど、毎回笑顔が素敵で、すごいキラキラされてるんですよね。その中で入社して17日間で企業説明したりとか、本当に入社してそんなに経たない中でどんどん昇格していってという情報を知ってそうかと思ったんですけど、学生時代から結構色々な経験をされてました?

西山

私、大学からではなく高校生からアルバイトをずっとしてまして、私の家系的に義務教育が終わったら自分で稼げる歳になるのだったら自分でお金を稼いでそこでやりくりしなさいっていう教えだったので。高校入学してその午後ですね、ケンタッキーフライドチキンの方に電話してアルバイトの面接をして、そこから大学4回生までアルバイトは色々したんですけども。ずっとアルバイトしかしてなかったという感じです。勉強というよりかは出席だけ頑張ってしてたんですけども、それ以外は基本的にずっとお金を稼ぐアルバイトに無我夢中でという過去でしたね。

一生懸命自分で稼ごうとしているなかで、出会いとか出会った言葉とかあったのかなと思うんですけど、どうですか?

西山

幼少期から家族に関してなんですけれども、親がすごい目上の方とか自分のお母さんのママ友会とかに私が参加させていただくことが多くて。小さいときからずっと自分の世代ではない年代の方と関わりを持つ機会ってのが多かったことが、例えば高校生からアルバイトをして気後れや物怖じせずに上の方とお話することができたことも1つだなと思ってまして。元々、知見を広げたいとか深めたりとか、色々な人の知識や経験を自分にインプットして、何かここから自分で得るものを探したいみたいな事を結構思ってるタイプだったので、アルバイトしている時も同年代と仲良くなるというよりかは、店長とか店舗だったらスーパーバイザーとかそういった方々に可愛がってもらってお食事つれてってもらって。そこの会社の売上がどういう風になっているのかそういった事をすごい聞いていましたね。

確かYouTubeチャンネルのなかで市川さんが西山さんはポテンシャルがあって会社に入ったことによって花開いたんだねって一言おっしゃってたんですけど。まさにたくさん経験を積んで色々な人に話を聞いて吸収することによって、元々あったものが10 Fields Factoryという会社と出会って一気に開いたのかもしれないですね。

西山

それは市川さんのそういう風な考えに感謝だなと思ってまして。そういうステージを入社して17日目から与えていただいたこの環境に感謝ですし、自分の性格的にも結構前に立ったりとか、色々な人に私の何か届けて発信したいという想いがあるので。その想いが例えば他の会社であったら2年目、3年目とかある程度段階を踏んでできるところを、私の場合は17日目からできたっていうところは本当に感謝だなって思いますね。

レアだと思います。会社と人との出会いがこういうご縁でってことなのかなと思います。でもこうやって話を伺っていると、いかに社会に出るまでに色々な経験を積んで、人と出会ったりとか、喋ることによって刺激的な言葉をいただくとか、いかに種をまいておくかってところが会社に入ってからも役立ちそうですね。どうですか?市川さん。

市川

間違いないですよね。とももさっきから学生時代にやっていることが、その後に繋がるっていうかね。自分を振り返ってみても確かに自分が起業したきっかけ。1社目はやっぱりそういうことを考えずに就職してしまっているので、結局やっぱり飛び出すことになってしまったけれども。もしかしたらそこが自分の蒔いた種とリンクしている会社を見つけていれば起業してなかったかもしれないですし。そういった意味では本当に経験っていうのはすごく大事ですね。

学生さんにとっては学生時代に色々な経験をすることによって、人から話を聞いてそこから自分と合いそうなところっていうのをまさにこれも出会いだと思うんですけど見つけていく。これをたくさん数こなして、たくさんの人に会うことがきっと自分を開花させるための会社選びというところに繋がってくるのかもしれないですね。西山さんが10 Fields Factoryに出会えたというのもご縁だと思うし、これからの活躍も楽しみだなと思います。

市川

もう今トップに来ちゃったんでね。

すごいですよ。ぜひ学生さんにとっても大きな出会いになると思いますので、「ライフキャリア」というこの本、Amazonなどで買えますので手に取ってご覧いただきたいと思います。今日のキャリアデザインTVはこの3人と一緒にお届けして参りました。ありがとうございました。