Q:施工管理はやばい?→A:将来性しかありません!
代表 市川 × 人事 西山
- ①施工管理部、つまり工事を設計・管理していく部署の重要性を理解しよう。
- ②フィリピンのような国には施工管理が行き届いておらず、建物の質も悪いことから、施工管理の将来性と海外進出の可能性に期待できる。
- ③日本は「ものづくり」の国というイメージが先行しており、「管理」の上手さが海外に知れ渡っていない。こういう意味でも、海外進出の道を見出すことができる。
- ④営業のようにプレイヤーとして結果を出してから昇進していくのではなく、「管理」することを学ぶことも大切。
市川
新築の家ってめちゃめちゃ面白くないと思わない?今建っている家って。Made in Japanではなくて、Japan Qualityがいいと。海外に展開できるというね。これが面白い。
施工管理部について
西山
教えて、市川さん!ということで、今回、おすすめの事業部を市川さんに教えてもらいたいと思います。お願いします。
市川
はい。今日は、「せこかん」です。
西山
せこーかん?
市川
せこかん。
西山
せこかん!ピンとくる方もいるとは思いますが、略しているので。
市川
施工管理だね。
西山
施工管理ですね。
市川
いきなり略した。
西山
では、この施工管理のお仕事、ピンとくる方もいると思うんですが、実際にどんなことをしているのかについて説明をお願いします。
市川
俺たちが建築系に入ったのが、10年前かな。直接施工をやり始めて、8年くらい施工管理無しでやってきていたけど、マンパワーに頼っていたんですよ、それまでは。コロナの時に、半年間工事ができなかったんですね。資材が届かない、太陽光で農地転用するときに、農家の方が都会からきてくれるな、みたいなね。
いざ、工事をしようと思ったら圧縮しないといけないじゃん。今までの2倍やらないといけなくなったときに、いろんなトラブルが起きちゃったんですよね。「あれ発注していない」とか、「これ申請していなかった」とか。これはまずいと。
うち、管理ができていなかったんだなってその時初めて気が付いて、そこで立ち上げたのが施工管理部っていう要は工事を設計・管理していく部署なんだけど。これが将来性あるし、これから面白くなってくるなというのが、自分たちが作りたいものを0から100まで携わることが出来るっていうのは、すごく面白い。
エンジニアとセットになっているからなんだけど、普通は、外壁塗装だけやりましたみたいに1部門だけなんだよね。俺たちは0から100まで基本的にやっているので、1軒丸ごと家作りますみたいな。木材の発注から設計、家具とかどうこう全部を設計していって、自分の手がけたものが形になっていくので、そういう面白さはめちゃめちゃあるよね。
0から100までやれる施工管理部は強い
西山
そういうのが他の会社の施工管理との違いですよね?
市川
そうだね。プロジェクト単位で任せるという感じかな。
西山
実際に、うちの会社の施工管理って、ホテルもそうですし、例えば、太陽光もそうだし、家とかリフォームもそうだしという形で、1つの商材というよりかは色々なものが施工管理出来るのが、うちの強みでもありますよね。
市川
そうだね。複合的にできるというか。新しくEVもやったりするし、EVと太陽光のセットもやったりとか、そう言ったものに携われるのはすごく面白いと思う。
西山
うちの会社の施工管理の、他の会社と比べて、最大の強みってどのようなところだと思いますか?
市川
0から100まで管理ができるというか、設計から、資材調達から、工程から、そういうものを基本的にはチームではあるけれども、複合的に知識を得ることができるので、そういった強みっていうのはあるよね。みんながどんどん力をつけてくれるというか。
西山
専門知識もこう得ることができますもんね。
市川
そうだね。一部分的な知識ではなく、全体的な知識が入るので、新しい商品作りとかそういったものにも役立てることができるし、あと面白いのは、すごく将来性があるんですよ。建築系は何でもできる。正直、例えば、一軒家とかって、新築の家ってめちゃめちゃ面白くないと思わない?今建っている家って。見たらどこのメーカーさんかわかっちゃうぐらい、逆に言えば個性がない。わかっちゃうでしょ。「あ。これどこどこだな」って。あえて名前を言わないけど、見てわかるってことは面白みがないってことなんですよ。
施工管理は海外進出の可能性も秘めている!
市川
出来合いのものを買っちゃっているということだけど、そこは施工管理部の方で変えられるというか、提案ができるっていうのがすごく面白いところだし、実は何気に海外に展開できるっていうね。これが面白い。今、フィリピンには施工管理部ってないんですよ。ないんだけど、俺たちがフィリピンに行くきっかけになったのは、もともと太陽光なんだけど、第2号の案件は、分譲系の60階建てくらいのマンションの、海外ってスキムコートみたいな、白壁みたいなものを塗るんですよね。その受注を受けて、やることになったと。
で、視察に行ったんですよ。視察に行ったら、ビルの1階で、40人ぐらいごった返していて、荷受けしてるわけ。で、2時間ぐらい中を見て、回っていくでしょ。戻ってきても、まだ40人いるんだよ、ごちゃって。よく見ると、1人が運んでて、2人が見てたりとか。人件費が安いから人数勝負になるんだよね。それにびっくりして、「何だこの人数は」みたいな。で、実際にそのスキムコートを塗るときも、基本的に「1部屋1人でやりなさい」って、「こういうやり方でやるんだよ」って教えてやるじゃん。何社か入っているんだけど、他社は、1つの工程に3人が入るんですよね。1人が例えば、溶剤を混ぜたりするじゃん。ウィーンって。2人がこうやって眺めてるんですよね。
やっぱり日本みたいに人件費が高くなっていくわけじゃん。その時には通じない手法になってくるでしょ。今でも、正直、フィリピンに建っている建物の内装とか見たらすぐわかると思うけど、すごく品質が悪い。それは管理されてない中で、人による差が激しい中で、マンパワーに頼っちゃってるんですよね。なので、施工管理部っていう管理体制が海外に行くことで、フィリピンの人たちを使うにしても、品質の高いものができる。工程表をベースに、こういうふうにやっていくというものをちゃんと落とし込みしたりとか、やり方自体も指導をして、「今日はこれを午前中にやってください。ここはこういうふうにやってください。こういうやり方でやってください。」という風に管理することで、すごく品質の高いものができてくるっていうことは、これからアジアの世界とかでも行けるというか。
今、ハワイにいるけど、部屋の内装を見ても、日本のものと違うというか、低いレベルのところじゃないけど、日本の普通のホテルの方が品質が高い施工をしているというか。大手さんは大手さんで大きいものを作るところに行ってるけど、細やかな戸建てのリフォームには全然手出せてないし。戸建てを作ってる会社もそんなにないと思うしね。そういう意味でいくと、施工管理っていう部署だけで、海外に行ける。なんぼでも展開できるなぁという風に思うね、管理者として。それができるのも、0から100までやっているからっていうこと。それはやっぱ強みだよね。
西山
日本の良さだったりとか、管理が行き届いてるところを活かして海外に進出すると、お客様に対する信頼も高くなるし、その施工管理の人の信頼も上がるし、すごくいいですよね。
日本の強みは、「ものづくり」ではなく「管理」?
市川
Made in Japanではなくて、Japan Qualityがいいと。そのQualityって何って言ったら、やっぱり管理だよね。日本人が管理するからいいものができるよっていうことは、まだまだ世界で通用する。「ものづくり」じゃなくて「管理」っていうものが、まだ世界にあまり出て行ってないのでね。そこは武器になるなと思ってて。施工管理部っていうのは名前に反して、海外にいける部署ではあるね。
西山
どういった方がこの施工管理に向いてるなって市川さんは思いますか?
市川
きっちりしてる人の方が合うかなっていう感じですね。ベンチャーではあるけど、守りの堅い人というか。ルーチンよりは新しいことが好き、でもきっちりしてる。中途半端だと前に進めない人っているじゃん。「きっちりやるのが好きなんです」みたいな。向いてると思うな。
西山
うちの会社の一つ一つのこの案件って、「これが終わったら次またこれ、次終わったらまたこれ」みたいな形なので同じことをルーチン作業してるわけじゃないので。一つ一つの案件も全部何もかも違うので、それがすごい面白いですよね。逆に大手さんって、施工管理がすごく多いと思うんですけど、うちみたいに複合的にやっているところってすごく少ないし。
市川
そうだね。細かくもっとわかれているだろうね。1人の権限はそんなに大きくはないと思うので。
西山
そうですね。総合的な知識を得るかって言われると、部分的な知識だけで終わってしまいがちなんですけど。うちの会社って1つの案件をいろんな人と協力し合いながらできるって事があるので、強みは違いますよね。
市川
にっしーとか今2年目だっけ。
西山
2年目です。
「管理」を専門的に学ぶ
市川
にっしー2年目だよね。もう今、愛媛の10億の案件のプロジェクトをやってくれたりとか、全然任せられるもんね。部署が出来上がって、新卒として初めて入ってやってくれたけど、最初は大変だったと思うんだけど、責任ある仕事を最初から任せられたから。入って数ヶ月で仕事してたというか。新卒で数ヶ月で仕事ができるってなかなかないと思うけど。しっかり仕事してたもんね。管理系がすごく面白いのは、普通はプレイヤーから入るじゃん。だから、営業をやってて、プレイヤーとして営業で成長して、その後に課長とか係長とかなるわけじゃん。でも、いきなり営業ができるからといって、管理者ができるかっていうと、できなかったりするんだよね。優秀なバッターに監督ができるかみたいな、野球でね。それと同じように、監督業と打者とかピッチャーって違うので。施工管理の場合、いきなり管理から入ることができるから、そういった意味では、管理をするということがその身につくというか。スキルの高い仕事ができるということかな。
西山
施工管理のお仕事って、新卒は、他の会社さんであったら段階を経てこの施工管理っていうところに入れると思うんですけど、うちはそういう意味で言うと、新卒からでもこの部署に入れるっていうのはすごく大きいですよね。
市川
分業してるわけじゃないからね。サポートを受けてから任せるって感じだよね。この
西山
施工管理っていう部署が形となったのって、去年の4月?
市川
2年経ったくらいかな。ちょうど9月ぐらいに立ち上げてるんで。その時はまだ1人か2人だったから。
西山
今は4名、5名と増えて。
市川
そうだね。今もう5名、6名ぐらいの組織になってるかな。
西山
日本人だけじゃなくて、外国人の方も施工管理として、ミャンマー人のZAWさんも入って。
市川
ZAWくんやってくれてるもんね。電気系の設計してくれてるもんね。
西山
日本人だけじゃなくて、外国人の子も入って、お互いの文化のことに触れ合いながら活かせているっていうのもすごく面白いかなと思います。市川さん、今後この施工管理っていうのは、海外の方にもどんどん広げていきたいっていう形ですか?
市川
もちろん。まずフィリピンに作らないといけないし。今度はインドネシアにも作らないといけないから。どんどん広げていければなと思うね。
西山
ありがとうございます。今日は、施工管理についてお伝えいたしました。市川さん、ありがとうございました。
市川
ありがとうございます