会社選びの鍵は【社長のビジョン】にあり

代表 市川 × 最高人事責任者 西山

市川

会社選びのポイントは、社長を見なさいですね。売上とか利益は関係ないですね。未来は過去からは予測できません。過去が悪くても未来は良くなる会社はあるし、過去どんなにいい会社でも未来は悪くなるということはありえます。

西山

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市川

お願いします。

西山

今回はお仕事の中で企業情報だったりとか、他の会社様のHPを見たときにどこを見た方が良いのか。色々なHPに項目があるんですけども、どの項目を見るべきなのかというところが市川さんにお伺いしたいなと思います。

市川

なるほどね。


社長を見ずして就職する今の世の中は間違っている

市川

HPの項目というよりは会社選びのポイントは、社長を見なさいですね。社長を見ずして就職するのは今の世の中間違っています。上場している会社も社長を見ないといけないし。社長が何を言っているのかを見ないといけないし。理念がどうなのか、ブランドを見る時代は終わっちゃったというか。これからやっぱり大きな会社でもどうなるか分からない。舵取りがどうなっていっているのかしっかり見ないといけないですね。これは改めて思っているんですよね今。

西山

何きっかけでそういう風に思われたんですか?

市川

やっぱり上場がきっかけですね。僕自身は株は基本的に個別銘柄はやってないんですね。貯金代わりに毎月一定額をやっている。何に投資しているかも分からないみたいな状態なんですけど。それを個別銘柄見てしまうとやっぱりどうしてもバレるじゃん。
僕は自分の会社を舵取りしているので、他の会社なんて知らないという感じなんだけど。いざ自分が上場する側になった時に、今度は投資される側なんです。会社の未来が伸びる会社、利益を出す会社が株を買うわけじゃん。それは就職する側にも関係していることでしょう?やっぱり成長する会社、利益出す会社に就職した方が良いに絶対決まっているよね。その要素は何?というと社長しかないんですよ。行き着くところ社長は何を考えてどういう風に舵取りをするのか以外に会社の未来はないんですよ。ということは、就職するのも社長を見ていかないといけない。良いとか悪いということよりも、やっぱり言っていることが共感できるかどうかとか、未来の構想がどういう風になっているのかとかね。それが間違っていないかとかね。保守的じゃないかとか。というところをやっぱり見て就職すべきですよね。特に転職を考えてらっしゃる方。新卒は正直やっぱり分からなかったりすると思うんですよね。勢いでねとか、ブランドで行ってしまったりすることもあると思うけれども。
転職する方というのは、社会経験があって、未来が見えているはずなんですよね。少なくとも自分の業界は見えているだろうし。勉強してらっしゃる方は他の市場も見てると思うので、そこでの戦略性とか、社長がどういう風に考えているのかというのはすごく大事だと思います。

西山

そこに共感できないと結局お仕事も続かない、そこの会社に入ってもミスマッチを起こしてしまったりとか、上手くいかないので。必ずそこは見た方が良いなというところですね。

市川

もう売上とか利益は関係ないです。未来は過去からは予測できません。過去が悪くても未来は良くなる会社はあるし、過去どんなに良い会社でも未来は悪くなるということはあり得ます。その舵取りは社長です。もしくは理念です。大きな会社は理念です。理念が受け継がれてる会社は大丈夫だしというのを最近すごく感じています。

西山

舵取りをする社長で会社の経営は全て決まるわけですし、考えが合わないのであればそれはそれでということだと思いますし。

市川

だから僕なんかはもう株主なので。今回上場するからもちろん株主でも居続けるし社長もやります。ですけれど、上場しない選択をしたときに僕は引退をして株主でいて、誰かを社長に据えることもできるわけじゃないですか。でも絶対に据える社長によって、未来は変わるんですよね。もし僕が口を出さないとするならば、社長によって変わるんですよね。もう絶対に見てください。中小企業であれば、ベンチャーであれば社長との距離が近いと思うので直接面接する機会がなかったとしても、考えを発信していると思うし。人事の方に聞けば分かると思うので。それはやっぱり聞くべきですよね。働く仲間も大事だけど、船長が誰かというね。すごく大事だと思います。

大手企業の会社も企業理念を見るの?

西山

大手企業さんの会社さんを見るときも企業理念?

市川

企業理念もしくは社長なんですけど。だから難しいのは大きい会社で社長が3年〜5年置きに変わっている会社は正直分かりにくい。例えばかおりんが味の素に行って社長になったとするじゃん。60歳間近ぐらいで。任期3年とか5年なわけでしょう?どうする?という話。もう上がりでしょう?ある意味。名前が残るわけよ。歴代の味の素の社長の名前が残るわけですよ。なかなかちょっとチャレンジできないよね。

西山

できないです。

市川

なかなかできないですよね。そういう会社がこの先も続くのかどうかというのは、違う見方をしないといけない。ビジネスモデルがどうなのか、市場性がどうなのか。例えば味の素という会社はまだまだいけるんですよ。これはやっぱり市場が良いですね。日本の食品会社というよりはグローバルな食品会社だから。今後、世界の人口は増えてくるじゃん?今は80億になったのかな?それが100億まで増えてくるわけでしょう?ということはまだまだ食べる需要というのがどんどん増えていくので。そこをある程度のシェアを取っている味の素なら非常に強いですよね。社長が誰であろうがある意味上手くいく市場ではあるという見方はできます。僕はやっぱり色々な市場をやっているので、そういう分析ができるんですけど。そこの分析がなかなか色々な市場でできるのかというのは難しいので。1番分かりやすいのはやっぱり社長を見るということ。だからソフトバンクグループ株式会社だったら孫正義さん。楽天グループ株式会社だったら三木谷浩史さんとか。創業社長だったら分かりやすいですけど、変わることが基本的にないけど。年齢的な問題があって、孫正義さんは72歳?

西山

それくらいのお歳の方ですよね。

市川

柳井正さんも会長職だけれどもまだ経営をやってらっしゃるので。だけどあと10年いらっしゃるかどうかというと分からないけど。就職する側からするとやっぱり10年以上は働きたいよね。そうやって考えるとちょっと歳を取り過ぎちゃってるかなという感じはしますよね。後任が育ってると良いですけど、まだ見えてこないもんね。

西山

難しいんじゃないですかね。やっぱり後任は。あそこまで偉大な方がいらっしゃると。

市川

でも三木谷浩史さんとかまだ50代だよね?

西山

そうですね。まだ60歳くらいの方ですかね。

市川

まだまだあと10年~20年やられるんだと思うので。あとは三木谷浩史さんの考えが自分に合うかどうかとかね。理念が合うかどうかというのはすごく大事です。そこが合わないと会社が存続していても自分が合わなくなってくるので。

西山

そうですね。

社長が社員に自身の考えを述べた本を配る企業もある

西山

今のお話聞くとパッと思いついたのが、株式会社ビックモーターさん。少し話題になりましたけれども、あれも結局社長が新しく入った方に自分のルールみたいなものをマイルールブックじゃないですけども。株式会社ビックモーターさんで働くためにとか、ご自身の考えを述べた本みたいなものをみなさんにそれぞれ配られてみたいなことをやられていたみたいですけど。あんな風なのをやっておくとより入社してからもそこまでブレないといいますか。社員が社長はこういう考えのもと、この会社が作られたんだなとかあるんだなとか、そういうのが分かるので本とかあっても良いかもしれないですね。

市川

フィロソフィー。

西山

そうです。フィロソフィーみたいな。

市川

稲森社長とか結構やられてますね。

西山

KYOCERAさんの。

市川

JALもやられてますね。

西山

そうです。

市川

そういったものがやっぱりしっかりと残っているかどうかが大事ですね。株式会社東芝さんとかはもう上場を廃止というか、別市場に入ってやられますけど。多分、株式会社東芝さんとかはそういう理念がなくなっちゃったと思うんですね。東芝というブランドはあるけれども、何を目指してやっていたのかというのは、何となく無くなっちゃったのかなと。やっぱりパナソニックホールディングス株式会社はまだ松下幸之助さんの理念がすごく残っている。それでうちにも、パナソニックホールディングス株式会社出身で来ていただいた方が今2人いらっしゃるのかな?

西山

今は2人ですね。

市川

きみさんとぜんさんだよね。やっぱり残ってますよね、松下幸之助さんの理念が。

西山

本とかが配られているんですかね、入社されてからすぐとか。

市川

どうなんだろうね。あれくらい根強く残っているとやっぱり安心ですよね未来において。

西山

そういう意味では10 Fields Factoryもやっぱりそういう市川さんの考えで会社経営というのが成り立っていますし。社員にもそういう風な市川さんの本だったり、フィロソフィーみたいなものを読んでもらって。

市川

そうですね。ただ10 Fields Factoryが難しいのは、時代と共に変えていっている。

西山

そうですね。

市川

時代に合わせて変えていっているので。

西山

めっちゃアップデートをしないといけないですね。

市川

アップデートをしているから。そこが定着できるように進化というのかうちのキーワードでもあるから。それは理念なのかなもしかして。信頼というキーワードと進化かな。今はやっぱり有言実行みたいな感じだしね。ベースがあってのお題目が変わってくるというのはありますね。

西山

今回は会社選びをする時に見るところというのは、例えばHPだったりもそうなんですけども、社長の考えだったりとか、そこの企業理念をしっかり見て会社選びをするというところのお話でした。またぜひやりたいと思います。ありがとうございました。

市川

ありがとうございます。