【ただの「メッセンジャー」になるな!】
意図を汲み取って伝達する力の重要性
代表 市川 × 最高人事責任者 西山
市川
言葉通りに伝えるんだったら俺が直接言った方が早いもんね。意味が何なのか理解して伝えてくれないと真逆の意味になったりするからね。だから言ったことだけを言っているだけで、伝わったかどうかは別でしょという。
西山
伝えたと伝わったは違うということですね。
市川
どう伝えるかというか、何を伝えたいかというのがすごく大事だよね。
西山
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市川
お願いします。
「メッセンジャー」になるな
西山
今回はみなさんに役立つことをお伝えしたいと思うんですけど、聞いたことあるかは分からないですけど、仕事で言うメッセンジャーボーイにはなるなと言いますか、なっていただきたくはないという事なんですけども。
市川
職業としてじゃなくてね。
西山
職業としてではなくてです。
市川
さっきも話したけど、メッセンジャーボーイというのが分からない子がいるんだよね、そもそも。
西山
はい。いると思います。
市川
配達人の英語バージョンではないの?俺も英語分からないけど。
西山
でも調べたらそうでした。
市川
配達人だよね?
西山
そうです。調べたら1番上にでてきました。配達ボーイと。
市川
でも最近はボーイと言わないのかな?配達人のこと英語で何て言うんだろうね。メッセンジャーだけとか?
西山
メッセンジャー。
市川
もしかしたらメッセージを送る人だからメッセンジャーなのかな?
西山
映画もあるぐらいですからね。
市川
そうか。だからメッセンジャーボーイじゃないか。メッセンジャーなんだね。メッセンジャーにはなるなということですね。
西山
これメッセンジャーにはなるなという事なんですけども。これがそもそもどういう意味なのかというところを解説お願いします。
「伝えた」と「伝わった」は違うこと
市川
単純に部下とかに俺とかだったら社長室というのがあって「○○さんにこういう風に伝えておいてね」と伝えるわけじゃん。それをそのまま伝えるみたいなね。ではなく、その伝えた真意や意味を理解してそれをちゃんと自分の言葉で伝えて、意図が伝わるようにする。俺が例えば1から10を説明しなくても、5くらい言っておいてもそれをちゃんと10にして伝えてくれるという人は優秀ですよね。
西山
だだ、言うというだけでは伝わらないですからね。
市川
言葉通りに伝えるんだったら俺が直接言った方が早いもんね。
西山
たしかに。いちいち橋渡しというか、何のためにこの1人を使ったのかとなっちゃいますしね。
市川
拡声器みたいになって欲しいというか、言ったことを大きく広げて欲しいというか。1人に伝えたらちゃんと伝わって、真意もしっかり伝わるよ、いちいち説明しなくてもちゃんと伝わっているよねというのが理想の形ですね。
西山
伝える側も聞いた情報はしっかり頭で考えて、イメージをするという事ですね。やっぱりメッセンジャーになる方の特徴は多分言葉でしか覚えてないというか。背景だったりとかをイメージしないまま言葉だけを理解して、それをそっくり伝えるということがあると思うんですけど。聞いている時にしっかり情景というかイメージをするという事を覚えてさえすれば、メッセンジャーにはならないのかなと思いますね。
市川
そういった意味では、俺は英語ができなくて。でも海外事業部があって海外ともやりとりするけど。海外事業部の子に通訳として入ってもらうんですけど、やっぱり入ってくる子によって全然結果が変わるというか。慣れてない子は俺の言ったことを言葉通りに翻訳だけするんですよ。でも慣れた子は、俺が何を言おうとしているのかを理解して、言葉を覚えてないんですよ。伝えたい目的だけを理解して、それを自分の言葉で言ってくれるから全然翻訳になってないんですよ。俺の例え話とかも全然変えて話をしてくれるから、相手が分からなかったら「いや、違うよ。そういう事じゃなくてこうなんだよ」とちゃんと言ってくれる子。意味を理解してやってくれるというか、1つ1つの言葉だと前後の話の流れとか変わってきたりするからね。1個1個文書を区切られて翻訳されちゃうと。シーンと言うものがあるのでそれを一生懸命伝えるために例え話をしている場合もあるしね。だから通訳者だったら分かりやすいですね。理解しているか、単に翻訳しているだけか。
西山
日本語から日本語に伝えるのはそこまでブレはないと思うんですけど。日本語を英語で伝えるとなった時にメッセンジャーだったらちょっとアレですね。すごい意図してない事がどんどん、どんどん。
市川
そうなんだよ。だから本当に流れが変わるんだよね。
西山
そうですよね。
市川
英語とかだったらまだ分かるじゃん。ニュアンスは分かるからね。だから方向修正は出来るんだけど。俺たち中国とかもやり取りしているし、台湾、香港とかもね。香港は英語だけど。中国語とかだと全く分からないから。どういう話の流れになっているか分からないから。本当に間に入る人で全然変わってくるというのはあるね。
西山
海外の方とやりとりする時にメッセンジャーになってしまうと危険ですね。後々い響いてきますしね。契約書の取り交わしをする時の内容さえ違ってくる可能性もでてくるので。
市川
俺は正確に言葉を喋らないので感覚で話をしているから。言葉遣い的な間違いをしていたりするんだよね。でも意味分かってくれればちゃんと伝わるんだけれども。動画とかで切り取りあるじゃん。1分間の動画を例えば20秒切り取られて使われると全然違う意味になったりするよね。だから言葉だけを伝えるのはすごく難しくて。意味が何なのかを理解して伝えてくれないと真逆の意味になったりするからね。
西山
海外だと本当に怖いですね。言語が通じないところだったら。
市川
そうだよね。しかもそう伝わってるということさえ、こっちは分からないみたいなね。
西山
そうですよね。
市川
英語を勉強しろよという話なんだけどね。
西山
ただ伝えるということにおいてもイメージというか、頭でしっかり考えないといけないところですかね。頭を使わないといけないというところですかね。
市川
そうですね。言葉はすごい武器だからね。それを使いこなせるのはすごく大事で、その人が言っていることをちゃんと汲み取ってちゃんと返してあげることができる。マンツーマンで話すときもね。それってこういう事ですよね?と分かる人は他の人にもちゃんと伝えてくれるから。
西山
しかもそれで伝えたとしても、それが本当に伝わっているかどうかもある程度メッセンジャー役の人も1番最初の人に報告して欲しいですね。ただ伝えただけで終わりではなくて、こういう風に伝えましたとか。結果の共有というものが必要なのかなと思いますね。
市川
よくあるのが伝わってなくて、「ちゃんと言ったの?」と聞いたら「ちゃんと言いました」みたいな。言ったことだけを言ってるだけで伝わったかどうかは別でしょ、というよくあるよね。「私は言ったんですけど」いや理解してなかったら意味ないじゃんというね。
西山
伝えたと伝わったは違うということですね。
市川
伝わってないということだよね。
西山
相手にしっかり届いて行動してくれたらちゃんとしっかり伝わったという事ですけど。行動してくれなかったのであれば、伝わってなかったという事になりますので。
市川
そうだよね。
伝える側と受ける側が同じ感情を持っていないと伝わらない
市川
優秀な営業マンはその辺上手いなと思うよね。ちゃんと真意を伝えてくれているというか、フミヤ、ナオヤ、フクとかもそうだけど、トラブルとか相談もうらやんか?俺がちょっと言っただけですぐ理解してくれるから。説明がすごく短くて済むし、ちゃんと理解してから伝えてくれるから。「こういう言い方をすればいいんですよね?」と察してくれるというかね。だから全てをしゃべらなくてもいいし、フミヤとかのあのコピペ具合もすごいよな。俺が商談で入るやんか?お客さんとたまに。そこで俺が話していることを他の商談でちゃんと使ってるんだよね。使ってるけど、ちゃんと自分の言葉にしているから。俺より上手いんじゃないかな伝え方が。自分なりにちゃんと加工している。
西山
でもそれは理解できているから加工できることですもんね。
市川
現場に近いのは営業の方じゃん。俺とかはあんまりお客さんと接する機会がなくなってしまってるから。現場感ある言葉でちゃんと伝えてくれるからより一層伝わるというね。
西山
そのお話を聞いて思ったのが、例えば私と市川さんであったら、私は入社して5年なので5年間のお付き合いを市川さんにさせていただいているんですけど。メッセンジャーの方というのもその相手の方との信頼関係だったり、コミュニケーションをどれだけ取っているかによってその方が何を考えているのか分かる、分からないが多分あると思うんですね。例えば私が市川さんに「何か伝えといて」という指示をいただいた時も、市川さんと関わりがあるからこそ、「市川さんはこの言葉をこういう風に言ってるんだな」「こういう事を言いたいんだな」というのが分かると思うんですけど。信頼関係がない方に関しては多分市川さんから指示があった事に関しても「ん?どういう事?」と多分なると思うんですよ。だから定期的な日頃のコミュニケーションというのはめちゃくちゃ必要だなと思いますね。
市川
かおりんもツーカーだもんな。面接とかでも俺が聞きたいことを、集団面接とかでも聞いてくれるから。今日も面接だったけどさ、質問ないもんね。俺が気になるポイントを分かってるなみたいな。
西山
私はこういうお仕事というか、YouTubeもそうなんですけど。上と関わる機会というものを絶対に持った方がいいなとすごく思ってまして。私も上の立場になったという事も、もちろんあるんですけど。上の方が仕事だったりとか、会社だったりとか、経営をどんな風に考えているのか、どうして行きたいのかという方向性だったりとかを自分が理解していないとなかなかそれを部下に伝えることもできないし。部下からの相談事に関しても、会社としてはこういう事を思って、こういう事を将来やりたいと思ってるからじゃあこういう風な事を部下にもアドバイスしないといけないなとかという事が分かるんですけど。コミュニケーションだったりとか、コンタクトが少なかったら結局自分の想いだけで相手に伝えてしまって。それが会社の利益だったり貢献にならないこともあると思うので。関わる頻度だったりとか必要だなと思いますね。
市川
同じ志や想いを持っている子じゃないと伝わらないことはあるよね。「ありがとう」という言葉も本当に「ありがとう」と思っている言葉と形だけの「ありがとう」は全然重みが違うというように伝える側と受け手側が同じ感情を持っていないとその先には伝わらないというか。営業もやっぱり会社の商品の愛情があるかどうかで全然伝わり方が違うのと同じように。メッセンジャーは本当に言葉を届けるだけだからね。想いがあろうがなかろうが伝えますみたいな感じだから。いかにその人の意図を汲み取って伝えられるかどうかが大事だね。
西山
翻訳家や通訳の方は英語しゃべれたらいい、その国の言語さえしゃべれたらいいと結構おもわれがちなんですけど、実際全くそうではなくて。ちゃんと相手がどう思っているのかという心理をしっかり理解してお話をしないといけない。今後そういう方が伸びるじゃないですけど。そういった方々に仕事が回ってくるのかなと思いますね。
5分の話を1分に要約してくれる
西山
例えばエンゼルスの大谷選手という日本の野球選手いらっしゃいますけど。通訳の方も一平さんという方ですけども。その方も大谷翔平さんの全てを理解しているからあんな活躍を大谷選手はできていると思いますので。サポートあっての感じなので。
市川
下手したら言わなくても言ってくれるというね。チャッキーとか結構そんな感じだもんね。俺がちょっと言ったものを結構深く話してくれるから。いやそこまで俺しゃべってないけどみたいな。俺の言葉の数とチャッキーがしゃべってる数違うやんと相手も分かるんじゃない?さすがにみたいな。それくらいやっぱり上手く伝えてくれたりとかね。陳さんもまとめるのが上手いかな。陳さんも全体的に翻訳はしないんよ。5分間しゃべったやつを本当に1分とかね。たまに向こうの社長さんに言われているもん。ちゃんと翻訳しろよみたいな。伝わってるんだけどね。すごい要約してポイントを伝えてくれるから、すごい分かりやすいし、真意は伝わるんだけどね。
西山
確かに5分自分がしゃべったのに、陳さんの通訳が1分だったら「あれ?この4分間ちゃんと?」みたいな。
市川
ちゃんとポイントを抑えて伝えてくれるという感じ。だから翻訳じゃないんだよね。
西山
しかも情報の取捨選択もしっかり出来ていらっしゃるかもしれないですね。そういう方に関しては。
市川
理解できてないと5分のものを1分には出来ないからね。
西山
確かにそうですね。だからいかにその時間に頭を働かせているかというところになるんですかね。
市川
そうですね。
西山
例えば事実だけを言うというか、通訳の時にメッセンジャーの方が事実だけのお話をするというかそのバックボーンというか、バックグラウンドは何があったの?を知らないまま事実だけをお伝えするみたいな方もいらっしゃるんじゃないかなと思いますので。
市川
逆に意図さえ分かっておけばちゃんと伝えられるというか。それこそ、俺が伝えたことを商談とかでも1時間かけてしゃべってくれるとかね。どう伝えるというか何を伝えたいかという事がすごく大事だよね。
西山
相手のニーズというかそういうのも理解することも大切ですね。
市川
「ありがとう」って言っておいてねとか、「ごめんなさい」って言っておいてねという言えばいいというものじゃなくてね。ごめんなさいという気持ちが伝わればOKだから。「いやぁ市川が申し訳ないと言ってました」と言ってくれるとありがたいし。「ごめんなさいって言っておいて、って言ってました」みたいな感じだと伝わらないし。軽っ!
西山
重みが違いますもんね。
西山
今回はメッセンジャーにはなるなというところでお話をさせていただきました。これ非常に社会人において役立つ有益なものになっておりますのでぜひみなさんもこれを取り入れて参考にしてみてください。またやりたいと思います。ありがとうございました。
市川
ありがとうございます。