【ライフキャリア】
千葉智之氏が語る人生再設計の秘訣

10 Fields Factory株式会社CEO 市川裕 × 10 Fields Factory株式会社CHO 西山香織

ライフキャリア著者 千葉智之 × フリーアナウンサー 岸則子


千葉

僕らの年代は基本キャリア=会社なんですよ。それで良かったですけど、最近はそれだと足りないなと。本業の仕事だけじゃなくてプライベートの柱も二本柱で考えましょう。産休に入って戻ったりするじゃないですか。最速で戻ろうとするんですよ。

西山

キャリアデザインチャンネル、この動画はですねお仕事、キャリア、転職など社会に役立つ有益な情報をお届けする番組です。ぜひ皆さんチャンネル登録よろしくお願いします。

市川

お願いします。

西山

今回はですね素敵な素敵なゲストに来ていただいてますので、早速ご紹介していきたいと思います。まずこちらの「ライフキャリア」の著者であります千葉智之さんです。よろしくお願いします。

千葉

よろしくお願いします。

市川

そして今現在フリーアナウンサーでいらっしゃいます岸則子さんです。よろしくお願いします。

どうぞよろしくお願いします。

西山

今日はスペシャルゲストのお二方に来ていただいておりまして、早速始めていきたいのですけれども。まずお二方は市川さんと関わりがおありなんですかね?

市川

めちゃめちゃある。というかかおりん緊張しすぎ。でも、ともは10年ぶりくらい?

千葉

10年ぶりです。

市川

のりちゃんとは。

20年以上ぶりくらい。

市川

サークルの後輩でもあり、大学の後輩でもあり。

西山

市川さんが先輩ですか?

市川

どちらかというと。

千葉

確実に先輩。

しかもサークルでは代表を。

市川

そうですね。(市川さんが)4代目代表、(千葉さんが)5代目代表。

西山

続けられてたんですね。

千葉

潰さずにね。

市川

そうね、なんとか潰さなかった。

西山

10年、20年経って今ということだと思うんですけども、今回素敵なゲスト様に来ていただいたのは、なんと千葉智之さんが「ライフキャリア」という本を4月26日に出版いたしました。おめでとうございます。

千葉

ありがとうございます。

市川

4冊目だからね。見てこれ。

西山

すごい。

市川

4冊ちゃんと読んでます。この本にいたっては2冊家にあるし、1度読んでもう1回見つけて買ってしまったんだよね。

千葉

ありがたいです。

西山

4月26日に発売されましたこの「ライフキャリア」について、私も読んだんですけども、ちょっとこの本について今日色々と千葉さんにお伺いしたいなと思っております。まず市川さんはこの本はもう読まれたということで。

市川

これ見てください。ドッグイヤーつけまくりで。今日は色々質問したいこともあるし、色々聞きたいなという。久々なんだよね。もう4冊目何年ぶりですか?

千葉

10年ぶりなんです3冊目から。

市川

『「キャリア未来地図」の描き方』の進化系というか。

千葉

そうですね。10年前にこれを出して、これのパワーアップ版が今回の進化版です。

市川

今日のりちゃんが来たきっかけは、たまたま同じタイミングでYouTube出るって、ともと話をしていて、LINEが来て、ともの本に感銘を受けて話聞きたい、いやそれは著者に聞けよ、なんで俺?みたいな感じで。ちょうど撮影があるから出てみる?ということで今日の立場としてはこの本に感銘を受けた読者という立場で。

読者の1人ということでよろしくお願いします。


「ライフキャリア」とはどんな本?

西山

この本について早速聞いていきたいなと思うんですけども、まず千葉さんですね、この本はどんな内容なのかご説明いただけますでしょうか。

千葉

キャリアの本なんですけど、最近ならではの内容になっていて、キャリアといえばどんなイメージですか?

西山

私は人事のお仕事をしているんですけど、キャリアというと仕事のスキルだったりとか。

千葉

大体会社の中でどうスキルを貯めるかとか、どう上に上がっていくか。僕今年50歳なんですけども僕らの年代は基本キャリア=会社なんですよ。それで良かったんですけど、最近それだと足りないなと。カバーしきれないなというのが色々なところで言われ始めていて、10年前に3冊目を出したとさっきありましたけども、今の本の元となる考え方を僕はリアルに体現していたんですね。会社だけでなくて、プライベートでも色々やりながら、それが上手く融合して人生全体が楽しいなという状態に10年前になったんです。10年目に本を出したんですけど、ちょっと早かったんですね。

市川

時代が追いついてなかったんだよね。

千葉

副業も解禁されてないしあんまり、両方やるなんてそんな大変なことをやる人はいないよみたいな感じだったんですけども。10年経って時代が少しこっちの方に来た感じがして、今こそ必要かもと思って、書いたのがこの「ライフキャリア」です。一言で言うと仕事だけじゃなくてプライベートも含めた人生丸ごとキャリアデザインする本。

西山

まさにこのYouTubeの名前も「キャリアデザイン」。

市川

本当にタイムリーだと思う。俺もなんとなく今の世の中で問題視されてるな、これどうするんだろうなと同世代を考えたときに結構迷ってるんだろうなって思った時にこれ読んで答えがここにあるってね。でも本当に20代、30代、50代、60代や学生も読めるし、なかなかこういう本でターゲット層が広いのも珍しいよね。

実際これを読んでみてすごく分かりやすく書いてあるんですね。

千葉

通販番組みたい。

市川

のりちゃんがしゃべるとね。プロやから。

実体験も書いてあるし、その後に理論的にも説明してあるので自分も体験しているような気持ちになれるんですよね。だからすごく本を読んで前向きになれるし、同時に自分だったらどうだろう?って当てはめた時に私の場合は、ちょっとモヤモヤするところがあったんです。自分の人生の中でも悩むこととか、どうしようかなと思ってるところがあったから、本を読んだときにどうしようかなってモヤモヤするところがあって。その時に一歩踏み出すためには研究者とか人生を謳歌されている方に会ってみようと思ってすぐ連絡したのが市川さんなんです。なので本当にこの本を通して、千葉さんと市川さんが頭の中に浮かんだんですよね。

市川

ありがとうございます。

楽しみにしてやってきました。

市川

表紙的にはすごく難しそうな感じなんだけども、ストーリー仕立てで、これ主人公は、ともだよね?バリバリともだよなと思いながら。

千葉

元より僕で。僕は元々1社目が鹿島建設というゼネコンだったので。31歳で転職したんですね今の会社に。だけど辞めずにずっと50歳まで来たっていう設定の主人公。なので中に出てくるエピソードとか、割とリアルなんです。だから僕の大学時代を知っている人とか前の会社の同期とかはちょっとリアルすぎるだろうという事を言われたり。

西山

読んでいて面白いですね。

市川

だからたらればだよね。もしそのままいてたらっていう主人公、一方で成功しているともの企画という感じですごく読みやすい、分かりやすい。

私が一番気になったのは、さっきキャリアとおっしゃっていて、キャリアというと会社っていう今までは1本柱だったけども、この本を読んでみるとそこに1本柱じゃなくてもう1本大きな柱があって、今までの会社の自分、それからプライベートな余暇を楽しむ自分、ここが融合することによって「ライフキャリア」っていう新しい名前が生まれますよね。そのプライベートを深掘りしていくことによって、キャリアが太い柱になっていくっていうのがすごく心に刺さりました。

千葉

著者の方ですか?僕より説明が上手いんですけど。特徴の一つはさっき言ったように本業の仕事だけじゃなくてプライベートの柱の2本柱で考えましょう。図も出しているんですけど、縦の2本ラインとさっき横の話をしたんですけど、この縦軸が「投資」「創造」「所有」となっているんですけど、仕事の中でも自分の中でまだまだ投資レベルの人から言われてやるようなやらされ仕事のレベルのものもあれば、自分で決めて自分で実行する創造レベルのものもあるということで、仕事をマッピングするんですね。これをすることによってプライベートもやって、ここがぐるぐる融合するっていうことがさっき言ったように10年前に体感としてあったので。これをみんなやると結構楽しく働けるかもっていうのがあったので、それをフレームワーク化している。

「ライフキャリア」を書いたきっかけ

西山

自身で体現されたということですけども、どのような気づきがあって本を書こうかなとか、どいういう風なことを思ったのですか?

千葉

例えば本業メディア企業なんですけども、メディア企業で企画立案とかプランナーとかそういう仕事をしていたんですけど、10年前に気付いたっていうのは例えばプライベートで知り合った人を本業の仕事に呼んできてゲストで出てもらうみたいな。今日みたいな事とかってまさにプライベートと本業が繋がってるじゃないですか。逆にプライベートで何かイベントしようと思った時に本業プランナーなのでプランナーの能力がすごく活かされる。これって両方繋がってるじゃないかと。本出すのも実はプライベートで全部出しているわけですよ。会社とかではなくて。これも出版会議で企画を通さないといけないじゃないですか。その時に役立ったのが本業の企画を立てるのが仕事なので、プランニングの能力がめちゃくちゃ役だってプライベートの出版にもこぎつけた。ここってぐるぐる回るんだと。ただし条件があって一定レベル以上になってないと横に繋がらないんですよ。例えばプライベートで知り合った人を仕事でゲストで呼んで出そうと思っても、新入社員のペーペーだとなかなか難しいじゃないですか。市川さんの会社は違うかもしれないですけど。通常はちょっと難しい。ある程度自分が決裁権とか裁量権を持ってないとできないし、逆も然りなので創造レベルの仕事とか特技をたくさん貯めていくとどんどん繋がるよねっていうのに気付いたんです。10年前に気付いたのはさっき言ったようにちょっと早かったんですけど、だんだん時代がそっちの方向に来たなという時に、実は研修を作って実際に会社さんとかにやってもらってたんですよ。3年前くらいからやってるんですけど、割と一部上場のすごく大きな会社とかでも1,000人くらいに受けてもらったんですけど、すごい好評で。毎年リピートというか、来年もやってくれみたいな感じだったので内容自体は自信を持って進められるなと思って、よりたくさんの人に知ってもらえるように本にしようっていう順番が研修から先に入ったような形ですね。

セカンドキャリア系の研修はすごく少ない

西山

実際に私も本を読ませていただきまして、うちの10 Fields Factoryにも研修の題材の一つとして。今弊社の方では新卒だけでなくて、今中途採用で40代、50代、50代のシニア層の採用も積極的に行ってきている中でやっぱりそういった方達のこれからのキャリアだったりというところをすごく会社としても考えるきっかけになる本だったなということを思ってまして。

千葉

だから人事の人とよく話すときに結構よく出る話が、セカンドキャリア系の研修ってすごい少ないんですよ。40代、50代。どんな研修かというと、大体老後のお金の算段。2,000万足りません、どうやってこれ貯めましょうかみたいなそういう研修が多いんですよ。ワクワクしないです。なのですごいそういう意味では明るくなるような、やる気になるような研修になるのでそういうところはすごく重宝されている感じです。

市川

のりちゃんはこの領域だよね。。

そうなんです。私も一番最初は大学を卒業した後にラジオ局に入社して、会社員として働いていたんですけど、その後別のところに転職して、そこでまた採用していただいて働いていたんですけど結果またその次は全くのフリーランスで働いているので。まさにパーソナルビジネス。仕事以外のところも、仕事に結びついてくることも、結果これまでにもあったのでその中でやっぱりこの本を読むとかなり心が揺さぶられました。だから多分会社員の方以外にも刺さる内容だと思います。

会社に閉じて考えると女性のキャリアは考えるのが結構難しい

千葉

ありがたいことに本を出して感想を色々もらうじゃないですか?すごい多い感想が2つあって。1つはもっと早く読んだ方がいい。20代、30代でもしこの考え方を知ってたら全然キャリアの考え方と作り方が違うという風にまず言われるのがすごい多いのと。もう1つは女性にめちゃくちゃ刺さっていて。会社の中に閉じちゃうと女性のキャリアって考えるのが結構難しくなっちゃうんですよ。うちの会社でもよく女性の部下とかが、産休に入って戻ったりするじゃないですか。うちの会社はバリキャリが多いんでね。最速で戻ろうとするんですよ。産んだらすぐ戻ります。やっぱり本人に聞くとキャリアが中断されるとか、不安になるからって言うんですけど、会社に閉じて考えるとそういう意識になっちゃうんですけど。一方でライフキャリア的にプライベートも考えた時に、子育てってめちゃくちゃいいキャリア資産なんですよ。よく言うじゃないですか?子育てを経験した人はマネジメントスキルがつくっていう。だってもう理屈が通じない怪獣みたいな子を相手にする。あれをやるようになるとやっぱり子育て経験した後の女性はひと回り大きくなる。そう考えると女性の出産とか子育ては黄色側のキャリアが貯まっていくから、仕事と融合して戻った時により高いレベルの仕事が出来ると思ったらそんな焦る必要ないじゃないですか。逆にちょっと長めにとってもいいというような考え方が救いになる。女性からの評判がめちゃくちゃ良くて、これはすごい嬉しい誤算だった。

西山

私も20代でまだ結婚もしてないし、全然独身なんですけど、正直なお話を言えば社会でロールモデルであったりとか、そういった方が少ないのが今の社会の現状なのかなと思っているので。自分が何をして良いのか、その先どうしたら良いのかっていうのをロールモデルがいないために自分の頭で考えるんですけど、果たしてそれが本当に正解なのか?これはどうなのか?っていうのを考えすぎてしまうっていうのが女性の傾向であるんじゃないかなって思っているので。そういったときにこの本を読んだ時に確かにこういう考え方もあるんだなとか、逆にこの本をロールモデルみたいな形で考えることができるというのがあるのかなとすごく思いました。

千葉

すごい褒められる会だな。

市川

受け入れる側の経営者の方にも見てもらいたい。実現するステージを作ってあげないといけないというのがあるよね。

千葉

会社の中のキャリアパスがワークキャリアに閉じていたら、今の若い人は会社に魅力を感じないと思うんですよ。昔みたいに会社の中でどんどん出世しようぜってもう刺さらないじゃないですか。だから経営者の方は人材を囲い込むのではなくて、この会社にいたくなるようにしなきゃいけない。となると視野の広いキャリアデザインができるようなそういう方針で作ってますよっていうのが伝わらないと良い人から出ていっちゃうみたいな。というのが本当に最近多いんです。

市川

力がある人から抜けちゃうよね。

千葉

今60までいったとしても先が見えちゃうんですよ。ここら辺までだよねって。ってなった時にゴールを見失うんですよね。

市川

でもこの本を読んだらまだ間に合う、手遅れじゃない、これからやもんな。